AQUOS PAD 2014(SH-06F)と2015(SH-05G)の比較(ついでにNexus7(2013)も)
ホントは欲しい6インチ級のスマホを国産メーカー1を一向に作ってくれる気がないようなので2、次善の策として7インチタブレットであるAQUOS PADについていろいろ調べています。
スペック比較
調べてみると意外にこの2014 AQUOS PAD (SH-06F)と2015 AQUOS PAD (SH-05G)の比較表は見当たらなかったので、ITmediaのこちらの記事をベースにスペック表を作ってみました。
機種 | 2015 AQUOS PAD SH-05G | 2014 AQUOS PAD SH-06F | Nexus 7 (2013) LTE |
---|---|---|---|
OS | Android 5.0 (Lollipop) | Android 4.4.2 (Kitkat) | Android 5.1.1 (Lollipop) |
CPU | Qualcomm Snapdradon 810 MSM8994 (Cortex-A57 2.0GHz x 4 + Cortex-A53 1.5GHz x 4) | Qualcomm Snapdradon 801 MSM8974AB (Krait 400 2.3GHz x 4) | Qualcomm Snapdradon S4 Pro APQ8064 (Krait 1.5GHz x 4) |
Arch | ARMv8-A (64bit) | ARMv7-A (32bit) | ARMv7-A (32bit) |
GPU | Adreno 430 | Adreno 330 | Adreno 320 |
RAM/Storage | 2GB/32GB | 2GB/32GB | 2GB/32GB |
外部メモリ | microSDXC(最大128GB) | microSDXC(最大128GB) | - |
ディスプレイ | 7インチWUXGA (1920x1200) | 7インチWUXGA (1920x1200) | 7インチWUXGA (1920x1200) |
PPI | 323ppi | 323ppi | 323ppi |
カメラ | メイン:約800万画素CMOS裏面照射型 フロント:約210万画素CMOS裏面照射型 | メイン:約800万画素CMOS裏面照射型 フロント:約210万画素CMOS裏面照射型 | メイン:約500万画素 フロント:約120万画素 |
バッテリー | 3,900mAh | 4,200mAh | 3,950mAh |
サイズ(WxHxD) | 105×174×8.0mm(最厚部:8.5mm) | 106×175×8.4mm(最厚部:8.7mm) | 114x200x8.65mm |
重量 | 210g | 233g | 290g |
通信速度 | 最大225Mbps | 最大150Mbps | 最大112.5Mbps |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n |
Bluetooth | 4.1 | 4.0 | 4.0 |
VoLTE対応 | ○ | ○ | - |
防水 | IPX5/7 | IPX5/7 | - |
防塵 | - | - | - |
フルセグ | ○ | ○ | - |
ワンセグ | ○ | ○ | - |
おサイフケータイ | ○ | ○ | - |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Qi充電 | - | - | ○ |
Color | Black | White | Black |
考察
こうやって書き出してみると、思いの外去年のSH-06Fから変わっていない今年のSH-05G。最大の違いはCPUが変わった事(801→810)と本体色、あとは実はOSのバージョンアップなんじゃないかと(^^;3。ディスプレイ、カメラ、メモリ容量4などはほとんど変わっていません。サイズがほんの少しでも小さくなっているのは頑張った。色も膨張色の白から収縮色の黒になってよけい引き締まって見える。
そのCPU、Qualcomm Snapdragon 810は64bit化されたオクタ(8)コアチップ、とはいえ、性能の良いCortex-A57と性能はほどほどながら電力消費量の少ないCortex-A53の組み合わせたいわゆるbig.LITTLE構成で、実際のパフォーマンスはOSのプロセススケジューラの戦略次第、という気もします5。810は登場当初発熱問題が大きく取り上げられたりしましたし6、シャープは以前から省電力寄りのチューニングをしてくると言われているので、今回のSH-05Gの実際のパフォーマンスも実機が出てこないとなんとも言えないところかも。すでに出回っている実機のベンチマークを見ても、SamsungのGalaxy S6系などと比較するとAQUOS ZETAなどはかなり抑え気味のパフォーマンスしか出ていないみたいだし、こういう部分のチューニングを行うようなバージョンアップくらいはそのうち実施されるのだろうか…。
今年の年末〜来年始めには登場すると言われているQualcommの次期ハイエンドチップSnapdragon 820では、CPUコアがARM標準のCortex-A57等から再びQualcomm独自コア(Kryo)になると言われていますし、いよいよFinFETプロセスで製造されるとのことで、Qualcomm的には64bit化された新世代ハイエンドチップはここからスタート、というつもりなのかもしれません。
とか何とか考えると、今年の64bit化初物でいろいろ問題も抱えているらしい810ベースのスマホを選ぶより、すでに枯れ切っている32bit Kraitコアの801や805ベースのスマホの方が余計なトラブルが生じず良いのかもしれませんね。